2019-01-01から1年間の記事一覧

きっと

何かの切れ間にいて、もうすがるものもなくて。そもそも、そんな気もとうの昔になくしていたようで。 通常に戻っていく感覚をじわじわと感じながら、今までが非日常に近いものだというのを感じていた。 恋愛ごっこがしたかったのは私だったのでは、と考える…

ふと

先日本屋で見かけたレシピ本が欲しくなった今日。 買っておけばよかったという後悔より、明日行こうかなという希望に変わるのはいいことで。 勉強を投げ出して一週間。ほとんどの時間を睡眠に費やした。疲れきっていたのだろう。 受験を先延ばしにすることを…

無題

無理とわかっていても、どこかで期待していた淡い希望を、「忘れなきゃね」と声に出して押し潰したとき、私は、彼の前で声も出せずにさめざめと泣いていた。 叶わない悲しさももちろんあったけれど、どうしてこんなにも心が痛くて痛くて仕方ないのか、訳もわか…

私の思う

人間らしさというのは、 理性的でいようとして背伸びして、それでもうまくいかなくて泣いたり悲しんだり憎んだりして、この世がすんごく嫌になるけど、 ほんの少しの幸せに子どもみたいに笑って、 とりあえず明日も生きてみようと思う、そういうことなのかも…

最後に

7時間連続で睡眠がとれた日の、朝の瞬間を、今でも覚えている。 入院していた日のどこか、ぽつんと針で穴を空けたような1日だけ。きっかけもなにもかもわからず、ただ目を開けて、時計を見たときに、もう朝だった。それだけ。 一度目の入院か、二度目か、忘…

聴覚が

過敏なことは昔から勘づいていて、しかし「考えすぎ」「気にし過ぎ」ということばに押しつぶされ、私もそれを受け入れていたわけで。 結局本当に聴覚が過敏で、遠くの音を敏感に受け取ってしまっていたとわかったのはつい最近のこと。 季節の変わり目、そろ…

泣いても

翌朝は腫れなかった瞼にシャドウを塗って まとまらない考えを散らかしたまま炎天下を歩いた。 冷たいような熱いようなよくわからないものがせり上がる不快感と これでいいのかと焦る不安と やはり最後に顔を出すのは、周りにどう思われるか、という恐怖で。 …

最後は

既読無視でそっと終わった活動は、結局なにも残すことはなかったけれど。 本当は最初からなにもなかったのだろう。 むしろ奪っていくばかりだった。 それがわかっただけでもいいのだろうか。 この虚無感の出処はどこだろうと探しても無駄だと思いつつ、今は…

慢性的な

胃の不快感にいよいよ向き合わなければという気持ちになりつつある今日。 父方の従姉妹の結婚式に参列して 従姉妹の自己紹介映像に、亡くなった祖母の写真が写ると親戚一同示し合わせたかのように涙を流し、祖母は本当に愛されていたのだなと実感したわけだ…

世界は君を歓迎している

と、とある物語にあった言葉が今でも心に刺さっているのは そのままの私が歓迎されていたいと思っている証拠で。 それを叶えてくれていた世界というのは きっと、祖母が丸くなって眠るあの病室だろうと、なんの疑いもなしに思う。 死の気配がいつも漂う、儚…