泣いても

翌朝は腫れなかった瞼にシャドウを塗って

まとまらない考えを散らかしたまま炎天下を歩いた。

冷たいような熱いようなよくわからないものがせり上がる不快感と

これでいいのかと焦る不安と

やはり最後に顔を出すのは、周りにどう思われるか、という恐怖で。

 

頭も足もふらふらとしながら過ごした今日。

好物が近くにあってもなかなか胃は空腹を伝えてくれない。

洗濯物が終わるのを静かに待つ。

 

どんな未来であっても今は不安しかなく。

ただ前も見れず足元の時間をぷちぷちと潰して

先を見ることからそっと逃げている。